シナモンの香り

手越祐也さんのファンです

「手越祐也 Symphonic Concert 2023 Vol.2」感想

2023年8月12日(土)晴れの日、東京オペラシティコンサートホールにて開催された「手越祐也 Symphonic Concert 2023 Vol.2」の昼公演、夜公演に行きました。

台風7号の影響が心配で、おそらく多くのHONEYYY(手越くんのファン名称)が天気予報とにらめっこしていましたが、そんな心配とは裏腹にとてもきれいな晴天の日になりました。

 

手越くん念願の初シンフォニックコンサート開催(2023年5月4日)からたった3か月で、第2回が開催されました。こんなスピード感で次の開催が実現したのは、やはり手越くんの実力と情熱がしっかり多くの方々に届いたからこそだと思います。私は前回観られなかったのですが、今回は初めて行くことができました。

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会場は東京都新宿区にある東京オペラシティコンサートホール。私の人生でオペラが開かれるような会場に行くことがあるなんて・・・。手越くんのファンでいると、”人生初”の出来事がなかなかな頻度で訪れるので本当に刺激的です。

京王新線初台駅から降りて、そのまま直通で会場に到着しました。会場の入っている建物の美しさや造りに圧倒されます。

 

大迫力の大階段 登って3階にオペラシティホールがあります

開場前の扉 ドキドキします

手越くんの音楽番組「スぺプラ手越」からの華やかなお花


コンサートホールの中の写真は撮っていませんが、ホームページのURLから見て頂けます。とにかく美しかった!私の視界では会場全体を映すことはできないくらい高い天井で、ずっと目線は舞台と天井を往復していました。”ホール自身が巨大な楽器になる”そうです。すごい。

ホール概要 | 東京オペラシティ コンサートホール

 

これまでクラシックコンサートやシンフォニックコンサートに行ったことが無かったので、それらしい感想は書けません。ただ、せっかく貴重な体験をさせて頂いたので、私の今の感じたままの感想を綴ります。


今回何よりも驚いたのは昼公演と夜公演でのセットリストの違い!こんなに違うのか?というくらい違いました。そもそも1日2公演っていうだけでもかなりハードなんじゃないかと思うんですが・・・。各公演16曲ずつ、そのうち共通曲は6曲のみで、曲順もバラバラ。フルオーケストラの編曲って私には想像も付かないですが、めちゃくちゃ大作業でしょうし、それを奏でる楽器奏者の方々もかっこいいし、各楽曲の魅力を引き出しまとめあげるパワーのある指揮者松村さんもとても素敵だったし、プロってすごすぎる・・・と、ずっとリスペクトの思いを抱きながら鑑賞していました。あんな楽器があるんだ、こんな音が出るんだ、あの原曲の音をあれを使って表現するのか・・・と、各演奏者さんの動きを追う面白さもありました。五感フル活用で楽しめるコンサートでした。

コンサートに来ると、手越くんはもちろんのこと、毎度スタッフさんや演者さんの魅力も目の当たりにします。手越くんがよく「自分はたまたま表に立たせてもらう立場にあるだけで、周りの人々がいないと自分は成り立たない」と言ってくれるからこそ、私も手越くんだけではなく、演者さんやスタッフさんにも目が向くんだろうと思います。

 

↓セットリストや当日の写真が下記URLから見れます。

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手越くんの歌い方も、オーケストラと合う雰囲気にしていたように思います。いつもは地声で張り上げる歌い方の部分もファルセットにしたり。とはいえ、楽曲によってはディストーションボイスを使ったり、手越くんがテクニックを持っているからこその表現がふんだんに散りばめられていて、そういう気付きも毎回楽しかったです。

特に夜公演のセットリストと歌い方は、正に”夜”!手越くんのもつ楽曲のふり幅があってこそ、ここまで昼と夜で印象を変えられるんだろうと思います。

 

昼公演が始まって1曲目、Comfort Zoneを聴いて初めて思ったのは、「オーケストラの演奏だけでも聴いてみたい!」でした。手越くんのことが好きすぎるあまり、手越くんの声が耳の中に響き渡り幸せなのです。その上で、せっかくこんな豪華なオーケストラの演奏を、しかも手越くんの楽曲で聴くことができるなんて、贅沢すぎる。もっと音を聴きたい。そう思いました。その願いは後程叶うことになります。神構成・・・。

私は上手側2階席からの鑑賞。音がホール全体に響き渡る感覚が分かりました。あと、とにかくずっと手越くんの歌が上手い。オーケストラの演奏が美しい。当たり前だけどいつも新鮮にびっくりします。

 

また、どの曲も照明が素敵でした。普段のライブとはもちろん違っていて、派手さとか迫力ではなく、楽曲の世界観を映し出すような照明の動きで、全体が見渡せる2階席だからこそ楽しめたかもしれません。あんなに色や明るさの変わるステージ上で演奏し続けられる奏者の方々、すごい。

MCでは、相変わらず手越くん節がさく裂していました。ひとしきりバーッとしゃべって、「時間もあるしそろそろ次行きましょうかマエストロ!」とマエストロ松村さんに声をかけ、松村さんも即答で「うん!」と頷いて全員準備したのに、「あとまだ伝えたいことがあって・・・」としゃべり続ける手越くん。 たぶん手越くん以外、あの会場の人々全員心の中でずっこけたと思います(笑)皆さん構えた楽器を一旦下していました。手越くんにとってきっと良い興奮とリラックスの調和だったんだろうな。

 

 

あまりの曲数と、初体験のコンサートで、記憶があいまいな部分も多いので、曲の感想に関しては私の記憶から取り出せたものをランダムに書いていきます。

 

プロポーズ

どうしても、この曲だけは私にとって思い入れがあって、イントロ聴くだけで泣きそうになる。音源のように、いつか生演奏で聴いてみたいなと思っていた楽曲が、こんな素敵な会場とオーケストラで聴けるなんて、夢のよう。両部で演奏されたことから、楽曲とオーケストラの相性が良いことはもちろんのこと、手越くんにとっても”歌いたい”と思わせる曲なんじゃないでしょうか。この時間だけは、優しい歌声と演奏に包まれた、世界一贅沢で幸せな結婚式場になっていました。幸せでした。

 

MAZE WORLD

このダークでロックテイストな曲と、オーケストラがこんなにもマッチするなんてびっくりでした。めちゃくちゃカッコよかった。音が歪むように聴こえる楽曲ですが、楽器の音もきれいなのに歪んでて、表現の奥深さを感じました。

 

OVER YOU

曲が始まる前に、手越くんから、「HONEYYYだけでなく、スポーツやゲームの人たちにも知ってもらえている大事な曲」と説明がありました。OVER YOUもまた、両部で演奏され、様々な聴き手に響く楽曲。どうやら声出しもOKだったようで、「一緒に歌っても良いし、聴く方に集中しても良い。俺のコンサートはみんなが自由に聴いて良いからね」と言ってくれました。いつも、HONEYYYを信頼した上で、「自由に聴いて良いよ」と言ってくれる。優しい言葉だと思います。私は聴く方に集中しつつ、心の中で「オオオオー」と歌いました。うっすら声が聞こえた気がしたので、たぶん、多くの方が控えめに小さな声を出していたのではないかと思います。2番の後の間奏の演奏が超かっこよかった。

 

ONE LIFE

両部で演奏された楽曲。夜公演ではアンコール最後の曲でした。ピアノの音と手越くんの歌声だけが響き渡り、少しずつ他の楽器の音も加わり、一つの物語が空に羽ばたいていくような印象でした。壮大だけど優しい。

 

ドラキュラウィンク

どちらも夜公演で演奏されました。こういう妖しい雰囲気のある楽曲はそもそも私の好みですが、MAZE WORLDと同様、オーケストラとの相性が良いのでは?と思っています。編曲の成せる業でもあるのでしょうか。この3曲は全て作編曲家湖東ひとみさんの編曲だったことがご本人のSNS発信で分かりました。湖東さんの編曲が私の好みにバチっとはまっているのかもしれない。うまく言葉で表現できないので、早くまた映像作品で観たい!

 

御どれ踊れや己が苑

こんな曲までオーケストラと歌うのか・・・!テンポも音数も他楽曲とは全く異なるであろうこの曲を、見事に演奏されていて、オーケストラの幅広さに驚きました。できないことはないんでしょうけど、できるように仕上げるまで持ってくるパワーがすごい。時々特定の演奏者さんにスポットライトが当たったりして、スピード感のある中耳に入る音と視覚が合致してエンタメとしても最高でした。

 

オーケストラメドレー

最後に、各公演で披露された楽曲の数曲が、オーケストラのみで演奏されました。これにはめちゃくちゃ興奮!大好きな手越くんの楽曲が、こんなにたくさんの楽器で演奏されている・・・改めて実感して、胸いっぱい。最初から最後まで大満足の公演でした。

 

夜公演、最後はスタンディングオベーションと拍手喝采。最後の最後に手越くんとマエストロ松村さんが一緒に出てきてくれて、手越くんの言葉を聞けて、演奏者の皆さんのにこやかな表情も見れて、手越くんが幸せを嚙み締められる空間に一緒にいられて私も幸せいっぱいでした。

 

今回のコンサートに対して、「独立したときは、すぐにチームは作れなくて、音楽もできなくて、辛い時にマネージャーと泣きながら話した時もあった。でも今はたくさんの仲間に囲まれて、こんなに素敵なコンサートができて、今がアーティスト人生で一番幸せです」と話していました。想像もつかない時期があったでしょうか、それでも手越くんが今生きて、しかも大好きな音楽を目いっぱい楽しめていてくれていることに、感謝です。

 

前回のシンフォニックコンサートと今回の昼公演は、映像作品として発売予定、夜公演はVRモード作品として配信予定とのことです。ありがたすぎる。

 

少ない音が響く感覚、すべての楽器が重なり合う迫力、優しい音色、柔らかくふわっとした音、妖艶な演奏・・・、私には想像もつかない創作の世界。こんな世界を生きている間に知れて私は幸運です。手越くんは、この数年の様々な経験を経てパワーアップできている、と言っていたけれど、その手越くんを追いかけているだけで、私の人生には色とりどりの景色が広がっています。きっとシンフォニックコンサートの第3弾もあるでしょう。欲張って、なるべくたくさん手越くんの音楽に触れていきたいと、また今回も強く思わせてくれるコンサートでした。ありがとうございました。